すごいゴミのはなし: ゴミ清掃員、10年間やってみた。

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子育て中の親たちが、新しい本との出会いにつながるような特集や、おすすめしたい子どもの本の感想をご紹介しています

あらすじ・感想・おすすめポイント

すごいゴミのはなし:ゴミ清掃員、10年間やってみた。

著:滝沢秀一
イラスト:スケラッコ、萩原まお
出版社:Gakken

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子どもに“思いやりとは”をわかりやすく伝えられる本

現役ゴミ清掃員で、お笑い芸人でもある滝沢秀一さんが、ゴミ問題について分かりやすく教えてくれる本です。

おすすめポイント

・このように↓、全編、滝沢さんが子どもに語りかける文体なので、読書が苦手な子も読みやすい。読書感想文にもオススメ。

ぼく、小学生に「クサッ!」と何回もいわれたことあるよ。めちゃめちゃ悲しいよ。

『すごいゴミのはなし』30pより一部要約

・次男は「あと20年ほどで日本の最終処分場がいっぱいになる」ことを、この本で知り、ショックを受けていました。
ゴミ問題・地球環境問題を考える際の入門書として最適

・“思いやり”について自分ごととして捉えられる本

子どもに対し「思いやりのある子に育ってほしい!」と願う大人は多いはず。
けれど、親や先生、行政の方などが、どんなに心を込めて話しても、子どもたちは聞き飽きていて、「はい、はい、思いやりね」となってしまいがち。

しかし、実際に暑い中寒い中苦労してゴミを回収する滝沢さんの話は、上から目線で語られてないので、“相手を思いやって行動する”とはどういうことなのか、子どもに伝わりやすいと思います。

たとえば、、

次にゴミを捨てるとき、清掃員の方が頭に思い浮かぶ
「この包丁や、はさみ、そのまま捨てたら滝沢さんが怪我をするかもしれない」

行動に移せる
「じゃあ、新聞紙で包んで捨てよう!」

清掃員の方に限らず、普段、友達や近所の人に対しても、相手の立場を想像して行動できるようになる
「自分の、この言動は、相手が不快な思い、いやな思いをしないだろうか」

エピソード

次男は、滝沢さんの講演会に参加したことがあり、お話がおもしろく、内容も興味深かったので、この本を、今年の自由研究のテーマにしました。

※次男は、本の内容のみをまとめましたが、以下①②ができたら、さらに良い自由研究になると思いました。

①本の最後のページにおもな参考文献のページから一次資料にあたり、興味のある事柄をさらに調べる

②実際に、ゴミ処理場などの公的施設を見学する

『すごいゴミのはなし』おもな参考文献のページ

ブックガイドねこの採点(3段階評価)

講演会での滝沢さん、本のイメージ通りの真面目さ・おもしろさ ★★★
非常識なゴミを出した人のことを決して責めない文章が、かえって、読者の心に響く度 ★★★★★★★

あわせて読んでみて

滝沢さんの著書は、どれも読みやすいので、読書が苦手なお子さんにもおすすめです。
『ゴミ清掃員の日常』『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』(著)
『ごみはどこへいく? ごみゼロ大事典 1家庭のごみ』(共著)

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このガイドを書いた人

まねびBOOKS ねこ

中学生・小学生の二児の母。子どもの絵本や児童書、参考書を読むのが好きです。こたつで丸くなり、本を読みながら寝るのが幸せ。
まねしたい学習方法やおすすめの参考書を共有するマガジン「まねび茶屋」をnoteでかすみさんと共同運営しています。

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