オルタネート

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子育て中の親たちが、新しい本との出会いにつながるような特集や、おすすめしたい子どもの本の感想をご紹介しています

あらすじ・感想・おすすめポイント

オルタネート

著:加藤シゲアキ
出版社:新潮社

中3長男が「今まで読んだなかで一番好きな本」。

この本は、高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」を介して繰り広げられる10代の青春小説です。

2020年12月に第164回直木賞候補にノミネートされ、
著者の加藤シゲアキさんが、ジャニーズ事務所の現役アイドルであることから話題になりました。

ねこは、ジャニーズが好きだから、普段より採点甘いんじゃないの〜?

ねこ

いやいや、違うのよ。たしかに、この本を買ったキッカケはそうなんだけど、この本オススメしてるの、長男だし。

おすすめポイント

・“普段本を読まない人にも小説の楽しさを実感できるよう意識して作った”
と著者・担当編集者がそれぞれインタビューで述べており、
実際、あまり本を読まない長男が、『オルタネート』はおもしろくて読破しました。

表紙のイラストが、透明感があり美しい。主人公たちのキャラクターや、自然体な文章とイメージが合っている。

・“高校生”+“マッチングアプリ”というと、トラブル・犯罪といった負のイメージも連想されるが、今作は、SNSの闇の部分にスポットを当てていない。
(性描写や暴力描写もないので、本が好きなお子さんなら、小学校高学年くらいから読めると思います)

長男

『オルタネート』良かった。
けどさ。これ、オバさんが読んでも面白いの??(真顔)。

ねこ

・・・(ヒ、ヒドイ)

たしかに、友達付き合いにマッチングアプリが深く浸透している点は、親世代と大きく違いますが、
それ以外は、部活や恋愛、家庭、進路に悩む、繊細でひたむきな高校生の普遍的な姿を描いているので、親世代も共感できると思います。

ブックガイドねこの採点(3段階評価)

章ごとに主人公(計3人)が入れ替わるため、若干の読みづらさ ★★
業界内評価の高さ(高校生直木賞受賞・吉川英治文学新人賞受賞・本屋大賞ノミネート)★★★
前向きで清々しい読後感の小説が好きな人へのオススメ度 ★★★★★

   

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このガイドを書いた人

まねびBOOKS ねこ

中学生・小学生の二児の母。子どもの絵本や児童書、参考書を読むのが好きです。こたつで丸くなり、本を読みながら寝るのが幸せ。
まねしたい学習方法やおすすめの参考書を共有するマガジン「まねび茶屋」をnoteでかすみさんと共同運営しています。