英語学習特集
「たんけん!本のまち」とは
子育て中の親たちが、新しい本との出会いにつながるような特集や、おすすめしたい子どもの本の感想をご紹介しています
中学英単語が 約1200語から1600〜1800語に!
新しく導入された小学校外国語活動で学ぶ英単語(600〜700語)を加えると中学卒業までに約2500語になります。びっくりですよね。
小学校で習った基本単語の修得が前提となって授業が進められるので、小学校の英単語が不十分だと中学校の新出単語と合わせて膨大な単語数を覚えていかなければなりません。
学習の進度が速くなった!
文法に関しても高校1年生の分野だった仮定法などが中学英語に組み込まれたことにより、進度も速くなりました。
このように、ボリュームもスピードも大幅にアップした中学英語のハードルが少しでも下がるよう、「あれ?これなら出来そう!」を感じてもらいたい、そんな気持ちを込めて紹介してまいります。
教育業界出身、10年以上のブランクを経て、昨年春から、中学2年生の女の子と小学6年生の男の子の家庭教師をしています。
また、単語の暗記に苦労している中学1年生の息子と、ゆるーく英語学習を先取している小学2年生の娘の母親でもあります。
目次
●単語・テキスト・参考書などのオススメ
●よくある疑問にお答えします
単語のオススメ
小学生の英単語カード 950
動作を表す単語はオレンジ、様子を表す言葉は黄色、物の名前はピンク。
中学英語では動詞や形容詞、名詞などの品詞の使い分けが必要になってきます。意識せず、色で視覚的にそれを取り入れられるところに魅力を感じています。
付属のリングが少なくてわが家は輪ゴムで細かく分けています。
小学生のための英単語・熟語 1000
ポケットサイズの本タイプの単語・熟語帳。
オススメポイントがズラリ
●すべての単語に例文がついているのでイメージがしやすい。
●スマホから手軽にできる音声再生。
●お値段はおさえめなのにオールカラー。
●英和・和英辞典代わりに使える索引付き。
●発音記号が記載されている。
参考書・問題集マニアの私ですが、これはまさに大ヒットでした!ぜひリビングにこの一冊を!!
どちらも英検に出やすい単語は、その級が明記してあります。
また、カタカナも振ってあるので発音記号を知らなくても読めます。
カタカナ英語に関しては賛否が分かれますが、私は読めないより読めた方が良いと思います。
テキストのオススメ
中1英語をひとつひとつわかりやすく
数ある問題集の中でも人気抜群なこのシリーズ。
比較サイトや個人ブログでも必ずと言っていいほど紹介されています。
左側に解説、右側に問題という構成になっているので、理解をしたらすぐ問題に取り組むことができます。
ちなみに問題集オタク的視点では・・・
●簡潔で押さえるポイントが明確
→説明部分は「話し言葉」で読みやすく、簡潔で回りくどい表現がない。
●くだけた文字の割合が多すぎず見やすい
→最近、流行りの「手書き文字」。親しみやすいけれど、多すぎると読みにくくなりがち。バランスが絶妙。
●適度な厚みとカラー刷りも魅力
→問題集は薄いと「やり切った!」印象が持ちにくく、厚いとやる気が起きにくいもの。『ちょうどいい厚み」で見やすい『カラー刷り』が魅力的。
(今回はあえて文法が載っている『中学1年生』のものを選びました。
同シリーズでは小学5年生や6年生を対象にしたものもあります。)
参考書のオススメ
やさしい中学英語
先生と生徒2人(おっちょこちょい兄&しっかり者の妹)との対話形式の参考書です。
英文法の解説が丁寧でわかりやすく、英語を丸暗記ではなく、なぜこうなるか!を理解してから定着することを促しています。
さらに「ここは覚えるしかない!」ということもハッキリ断言しているところにも好感が持てます。
対話の中で、生徒たちの「難しそう!」とか「自信ないなぁ」など素直な気持ちに対して答える先生のセリフが胸に響きます。
間違えていいんだよ。何が間違っているのか理解できたら次はできるよ。
この参考書、内容としては「易しい」わけではありません。
英文法を理解していない小学生が一人で読み切るのは難しいかもしれません。でも「優しい」んです。
中学校3年間、ずっと味方になってくれる参考書だと思います。
動画配信のオススメ
中学生の勉強応援『スタフリ』
勉強系YouTube配信でオススメは迷うことなく『スタフリ』一択です。
このダイジュ先生の英語学習は見て損はありません!
ちょっと喋り方が早口だったりテンポが良すぎるのですが、再生速度を遅くしてでも是非見てほしい動画ばかり。
その中であえて一つ紹介するならこの動画ですが、他にも意外と落とし穴になるローマ字の説明動画などもオススメです。
文法ごとに解説動画があるので、中学入学後も本当に力になってくれる配信だと思います。
音声配信のオススメ
こさとENGLISH
朝の聞き流し用に音声配信を探していて偶然見つけました。
中学校の英語の先生とアメリカ人のご主人が中学英文法を使いながら会話していきます。
文法の解説もわかりやすく、英語自体もとても聴き取りやすいです。
また、1つの配信が5分~10分程度なので負担も少ないです。
こんな音声配信が無料で受けられる時代ってすごいなぁとつくづく思います。
stand.fmをはじめ、AnchorやSpotifyなどいろんな音声配信サービスから選ぶことができるので、ご利用の音声配信で聴いてみてください。
中学英語ってことで考えると、まずは『文法』を知ることから始めてみたらいいと思うよ。
小学校英語と中学英語の違いって『文法の学習の有無』なの。
『文法』は簡単に言うと言語のルールなんだよね。
日本語にも、主語に「は・が・も」ってつけるといったようなルールがあります。日本語は母国語だから、日本語の文法を知らなくても話せるし、読めちゃうんだけどね。
英語の文法は中学校で学習し始めるんだけどね、そのルールが一気に押し寄せてくるから混乱してしまうんだよね。
だからどんなルールがあるのか、少しでも知っておくといいよ。
良かったら紹介したYouTubeを見てみて!
やる気になったらオススメの問題集にチャレンジしてみてもいいと思うよ~。
うーん。取った方がいいか?と聞かれたら取った方がいいかな。
ただ、気をつけてほしいことがあるの。
英検って5級は中1、4級は中2・・・と習得レベルを表現されているんだけどね、英検5級を取得したからと言って中1分をマスターできたかは計れないのよ。選択問題だから何となくで選んでもけっこう正解しちゃう。
だから、5級取ったから中1の範囲はだいじょうぶ!という過信は危険なんだ。
けれど、資格試験って明確な目標になるから、取得に向けて単語を覚えよう!とか意欲につながるし、合格したら自信にもなるから取れるなら取りたいよね。
どっちも大事なんだけどね~、6年生ならまずは文法を始めた方がいいと思う。
最初は『I am Kasumi.』って始まるから簡単に感じるかもしれないけれど、理解して覚えないとあとでこんがらがっちゃうの。『三単元のs』覚えてる?懐かしい響きでしょ(笑)この『三』って何の数字かが大事なんだ。
まだ時間的な余裕があるなら、どんどん知っている単語を増やせたら素敵だよね。まずは英語を見て意味がわかるを目標にしてみてね。
発音と文字の関係性を学ぶ音声学習法だよ。初見の単語の7割が読めると言われているよ。
もともと英語圏の子どもたちが読み書きを覚えるのに開発されたと聞いて、私もすごく興味をもったの。
それで、小学2年生の娘は去年1年間、フォニックスを学べる英会話に通っていたんだ。
内容は良かったし、娘も楽しんでいたんだけどね・・・遠くて送迎も大変だったし、英語の習い事って月謝が高くて・・・やめちゃったの。
その代わり、忘れないようにおうちでフォニックスの動画とか見てるよ。
教室に通っても毎日英語に触れないとダメだなぁってつくづく痛感したから、無理なく聞き流すようにしてる。
一般的には、これから中学校に入る子より時間の余裕がある低学年にオススメと言われているけれど、興味があるならどんどん見てみてね。
ちなみに我が家はこれを見てるよ。
あいうえおフォニックス
YouTubeだと知りたい時にパッと見れないから、リビングの本棚にはこれも置いているよ~
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
私自身、英語は中学生の頃から苦手で、大学受験でも最後まで結果を出すことに時間がかかった教科でもありました。
苦手だった学生時代を思い出し、働いていた当時には何が必要だったかを振り返りながら、改めて英語学習と向き合い、今はこんなにたくさんの参考書や問題集、動画・音声配信があるのかと驚きながら集めた情報です。
反面、溢れるほどにある情報だからこそ、迷ったり、悩んだりしてしまうことも多いかと思います。
そういった懸念を踏まえ、読んでくださった方が出来るだけイメージしやすいよう心掛けて書きました。
何を選ぶか・・・そこに少しの『ワクワク』が乗った判断材料になれば幸いです。
このガイドを書いた人
まねびBOOKS かすみ
中学生・小学生の二児の母。子どもが生まれるまでは教育業界に身を置いていたので、いまでも面白い教育本や学習マンガを探すのが趣味です。
まねしたい学習方法やおすすめの参考書を共有するマガジン「まねび茶屋」をnoteでねこさんと共同運営しています。