ペンギンきょうだい バスのたび
「たんけん!本のまち」とは
子育て中の親たちが、新しい本との出会いにつながるような特集や、おすすめしたい子どもの本の感想をご紹介しています
あらすじ・感想・おすすめポイント
ペンギンきょうだい バスのたび
作:工藤ノリコ
出版社:ブロンズ新社
行楽シーズン!『ペンギンきょうだい』と旅に出かけよう!
ポカポカした陽気の日が増えて、行楽日和。
ゴールデンウィークも近づいてきましたね!
子どもとのお出かけはハプニングも思い出もいっぱい、笑。
今日はそんなお出かけ気分にぴったりの絵本をご紹介。
乗り物好きの子には特におすすめですよ。
どんな絵本?
ペンギンのおねえちゃん、ペンちゃん(弟)、ギンちゃん(弟)がはじめて子どもだけでバスに乗って旅をします。
ペンギンのおねえちゃんがドキドキしながら、弟たちの面倒を見る姿がいとおしい。
バスに乗ったら、さっそく「ピンポーン」を押しちゃう弟たち。
その度に慌てて、運転手さんに謝るおねえちゃん。
「いいんですよ。せっかくだから、みんなで あそんでいきましょう」
停留所にバスが停まるたびにみんなで降りて、
景色を楽しんだり、遊んだり、昼食を食べたり。
あぁ、いいなぁ。こんな旅!!
みんな温かくて、のどかでほのぼの。
旅行気分が味わえて、何度読んでも癒されます。
子どもが食いつく描写がいっぱい!
「ペンギンきょうだい」シリーズの作者は工藤ノリコさん。
大人気の「ノラネコぐんだん」シリーズでもお馴染みですよね。
「ノラネコぐんだん」もユーモアたっぷりですが、
「ペンギンきょうだい」シリーズもこれまた、いいんです。
描写が親しみやすく丁寧なので、
いたるところに子どもの ’食いつきポイント’があります。
いつも2歳の息子と読んでいますが、
「あっ!見てー!」「これなにー?」「これ前に、のったよね!」
絵本の描写に刺激されるものが多いようで、しゃべるしゃべる。。
このシリーズは、「バスのたび」の他にも
「れっしゃのたび」「ふねのたび」「そらのたび」が出ていて、一冊読めば、ペンギン3姉弟とあちこち旅したくなるはず。
シリーズで読むと、脇役がこっそり再登場しているのを見つけたり、
前の旅のおみやげを発見したりして、ニヤッとなります。
「あっ、あのときの◯◯だ!」
なんか「隠れミッキー」探しみたいな楽しさ。
行楽シーズンに、ぜひお子さんと読んでみてくださいね。
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この記事を書いたブックガイド
ことり絵本堂 笹原ゆう
3歳の息子と小学生の娘の母。
家のソファや階段に腰かけて、子どもと絵本を読む時間が好き。
お気に入りの絵本や気付きのあった絵本を中心にご紹介しています。