れんけつガッチャン
「たんけん!本のまち」とは
子育て中の親たちが、新しい本との出会いにつながるような特集や、おすすめしたい子どもの本の感想をご紹介しています
あらすじ・感想・おすすめポイント
れんけつガッチャン
作・絵:こぐれ けいすけ
出版社:Gakken
整備士のタコくんが車両をつなぐ電車の旅!絵本「れんけつガッチャン」
長かった夏休みも終わり、日常が戻ってきましたね。
みなさん、夏休みは楽しく過ごせましたでしょうか。
我が家は新幹線で東北の実家に帰省しました。
東京駅のホームには、緑の北海道・東北新幹線「はやぶさ」と赤の秋田新幹線「こまち」の連結部分をバックに写真を撮る子どもたちがたくさん!
そんな光景を見ていたら、この絵本を思い出しました。
今回は1〜3歳向けの絵本「れんけつガッチャン」をご紹介します。
どんな絵本?
おさるが運転する1両の電車が、コトンコトンコトン。
前に見えるのはダチョウの特急です。
ここで登場するのは、黄色い帽子をかぶった整備士のタコくん。
「オーライ、オーライ」
タコくんは黄色い旗を振って、ダチョウの特急に
「れんけつ、ガッチャン」
2両になったダチョウの特急は、ビュンビュンビュン。
次に前に見えるのはチーターの新幹線です。
ここでまた、タコくんの出番!
「オーライ、オーライ、れんけつ、ガッチャン!!」
一両だった電車は、新たな動物と出会うたびに連結してパワーアップ。
地下鉄になったり、海の中を進んだり。
文字が少なく絵で内容がわかるので、まだ小さいお子さんにおすすめです。
『れんけつガッチャン』を親子の合言葉に!
シンプルなストーリーで、子どもにとてもウケがいいこの絵本。
まず「オーライ、オーライ」が子どもに楽しい響きですよね。
どんな時に使う言葉なのかもこの絵本で学べるので、うちの息子は小さい時から私が自転車を引き出す時に「オーライ、オーライ」と声がけしてくれますよ。
また、車両がつながる絵がわかりやすいので小さな子どもでも「連結」のイメージが伝わります。
ガッチャンするときのタコくんの決めポーズも見どころ!
親子で『れんけつガッチャン』の合言葉があると楽しいですよ。
子どもと手をつなぐ時や、走り回る子どもをつかまえる時に私が「れんけつガッチャン」と言ってみると息子も嬉しそう。
絵が素朴でかわいいので電車好きの男の子にはもちろん、女の子にもおすすめです。
ぜひ親子で読んでみてくださいね。
この記事を書いたブックガイド
ことり絵本堂 笹原ゆう
3歳の息子と小学生の娘の母。
家のソファや階段に腰かけて、子どもと絵本を読む時間が好き。
お気に入りの絵本や気付きのあった絵本を中心にご紹介しています。