ノンタンのたんじょうび
「たんけん!本のまち」とは
子育て中の親たちが、新しい本との出会いにつながるような特集や、おすすめしたい子どもの本の感想をご紹介しています
あらすじ・感想・おすすめポイント
いそがしいよる
作・絵:キヨノ サチコ
出版社:偕成社
誕生日をみんなに祝ってもらう幸せ「ノンタンのたんじょうび」
子どもの誕生日って特別ですよね。
我が家の息子も今月で3歳になります。
子どもの誕生日が近づくと思い出すのが、この「ノンタンのたんじょうび」の絵本。
大人気の「ノンタン」シリーズのなかでも、読んでいて幸せな気持ちになれるイチオシの一冊なんです。
どんな絵本?
ノンタンのお友達(うさぎさん、たぬきさん、ぶたさん、くまさん)がなにかの材料を持って一軒家に向かいます。
「みんなでなにするの?」と気になるノンタン。
でもみんなの返事は
「ないしょ、ないしょ。ノンタンにはないしょ!」
ノンタンは家に入れてもらえず、こっそり窓から覗こうとしますが、
「ノンタンはみちゃだめ!」とピシャリ。
みんなの仲間に入れてもらえないノンタンは泣いていじけます。
ひとりぼっちでつまらないノンタン。
すると、目隠しされて連れて行かれて・・。
「ノンタン、おたんじょうびおめでとう!!」
そう、お友達たちは秘密でノンタンのバースデークッキーを作っていたのです。
ハッピーな展開に読み聞かせながら思わず顔がニヤけてしまいます。
お誕生日の幸せがいっぱい!
ノンタンに食いつく頃の子どもって、まだ誕生日がなんなのかよくわかってないことも。うちの息子にも「お誕生日に何が欲しい?」って聞いてみたら速攻で「バナナ」と返されました😅
1〜3歳ごろの誕生日って、本人より親や家族にとって特別なものに感じます。子どもの会心の笑顔が見たくてあれこれ準備するのが楽しいですよね。
この絵本ではノンタンの誕生日をサプライズでお祝いする様子が小さい子にもわかりやすく描かれています。
ないしょでお祝いの準備をするお友達たちのワクワク感。
サプライズにびっくりするノンタンの最高にハッピーな笑顔。
「誕生日っていいな」「誕生日って特別なんだ」とシンプルに伝わり温かい気持ちになれますよ。
絵で見てストーリーがわかりやすいので、1歳頃から幼児期まで楽しめると思います。
余談ですが、この本を読んで育った長女(10歳)は大のバースデー好きに育ちまして、誕生日を祝うときも祝ってもらうときも全力で準備をしています🤣
子どもや家族の誕生日が近づいたら、ぜひお子さんと読んでみてくださいね。
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この記事を書いたブックガイド
ことり絵本堂 笹原ゆう
3歳の息子と小学生の娘の母。
家のソファや階段に腰かけて、子どもと絵本を読む時間が好き。
お気に入りの絵本や気付きのあった絵本を中心にご紹介しています。