ウエズレーの国

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子育て中の親たちが、新しい本との出会いにつながるような特集や、おすすめしたい子どもの本の感想をご紹介しています
あらすじ・感想・おすすめポイント
ウエズレーの国
作:ポール・フライシュマン
絵:ケビン・ホークス
訳:千葉 茂樹
出版社:あすなろ書房
自由で爽快な文明づくりは必見!夏休みに親子で読みたい絵本「ウエズレーの国」

あぁ、もうすぐ夏休みがやってくる!
夏のお出かけは楽しいけれど、親には負担の増える時期でもありますね
夏休みの宿題や自由研究に頭を悩ませるご家庭も多いのでは。
今回は小学生の夏休みにオススメの一冊「ウエズレーの国」をご紹介します。

どんな絵本?
ウエズレーは町のほかの子とは違う変わった少年。
ピザもコーラも大嫌いで、サッカーなんてばかばかしい。
だから学校では仲間外れ。
お父さんもお母さんも「あの子は浮いてる」って話してる。
そんなウエズレーは夏休みに突然ひらめくのです。
「学校の勉強がやくだつときがやってきた!
じぶんだけの作物をそだてて、じぶんだけの文明をつくるんだ!」
ウエズレーはじぶんだけの作物を育ててその果物を食べ、その茎からとった繊維で帽子や服を作ります。
糸を巻くのもはたを織るのも、自分で作った「きかい」にお任せ。
一日を八つに分けた日時計をつくり、自分だけの時間を決めてみたり。
空中ベットを作って夜空を見上げ、新しい星座を作ってみたり。
寄ってきた友達と新しい遊びを考え出したり。
最後には文字まで作ってウエズレー語で自由研究をまとめ上げるのです。
ウエズレーの自由な発想が楽しくて、夢中になって読んでしまいます。

スケールも「気づき」も大きい絵本!
この絵本、すごく気分爽快になるんですよね。
ページをめくるたびに想像を超えてくるので、読んでいてとてもワクワクします
偏見の目を気にせずヒョイとかわして、「ワクワク」を追求していくウエズレー少年。
その柔軟な発想と行動力は清々しくて、ニュータイプのヒーローを思わせてくれます。
読後に「もっと自分も自由であっていい」と感じる人も多いはず。
とらわれていた価値観や同調圧力への気づきなど、自分自身を見つめ直すきっかけとなるかも。
自分から行動する勇気も湧いてきますよ
小学生向けの絵本ですが、いつもタスクのことばかり考えがちな大人にもオススメです。
きっとウエズレー少年のように「ワクワクする」夏を過ごしたいと思うはず!
ぜひ親子で読んでみてくださいね。
この記事を書いたブックガイド
ことり絵本堂 笹原ゆう
3歳の息子と小学生の娘の母。
家のソファや階段に腰かけて、子どもと絵本を読む時間が好き。
お気に入りの絵本や気付きのあった絵本を中心にご紹介しています。