よかったねネッドくん
「たんけん!本のまち」とは
子育て中の親たちが、新しい本との出会いにつながるような特集や、おすすめしたい子どもの本の感想をご紹介しています
あらすじ・感想・おすすめポイント
よかったねネッドくん
著:レミー チャーリップ
訳:八木田 宜子
偕成社
対象年齢:3歳から
小学校の読み聞かせボランティアでも人気の絵本
あらすじ
パーティーに誘われたネッドくん。
会場は遠いフロリダ、そこに着くまでに幸運と不幸に見舞われます。
『よかったねネッドくん』は、1964年に出版されたアメリカの絵本です。
“よかった!(Fortunately)”
で始まる「運がいい場面」と、
“でも、たいへん!(Unfortunately)”
で始まる、「運がわるい場面」が交互に出てきます。
テンポの良いストーリー展開に夢中になり、あっという間に読み終えてしまいます。
子どもの反応
・この絵本を読むと、
「ママ、もう一回読んで!!」
と言われることが多く、何度も繰り返し読んでいた思い出があります。
・小学校の読み聞かせボランティアでも、この絵本は人気です。対象年齢は3歳からですが、小学1・2年生でも、高学年クラスでも反応が良く、みんな好きなんだなぁと思いました。
おすすめポイント
・とにかく、テンポが良い。読んでる人も、聞いてる人も、楽しく爽快な気持ちになれます。
・学校での読み聞かせ活動にもオススメです。
『かわ』『シロナガスクジラより大きいものっているの?』などの科学絵本や『チャーリー・ブラウンなぜなんだい?ともだちがおもい病気になったとき』などの難しいテーマの絵本と組み合わせて、“お楽しみのひととき”として読んでいます。
・運が良いページは見開きカラー、運がわるいページは見開き白黒と分かれているところがこの本の特徴です。
色使いが素晴らしいので、眺めていると色彩感覚が磨かれそう。
・全国学校図書館協議会・選定図書(1997年)やアンデルセン賞(2011年)など、いくつも受賞している、隠れた名作。
「まだ持っていない」「読んだことがない」という方は、ぜひ買ってみてください。
・絵本では珍しく、日本語と英語が併記されています。
「Fortunately(よかった!)」など簡単な英語で書かれているため、ちょっとした英語の勉強にもなります。
『よかったねネッドくん』のサイズには2種類があります。
お子さんに寄り添って読む場合は通常サイズ、読み聞かせで大勢の子供に見せたい場合は大型絵本サイズが良いでしょう。
よかったねネッドくん(通常サイズ:26cm×19cm)
ビッグブックよかったねネッドくん(サイズ:51cm×36cm)
このガイドを書いた人
まねびBOOKS ねこ
中学生・小学生の二児の母。子どもの絵本や児童書、参考書を読むのが好きです。こたつで丸くなり、本を読みながら寝るのが幸せ。
まねしたい学習方法やおすすめの参考書を共有するマガジン「まねび茶屋」をnoteでかすみさんと共同運営しています。