強い生きものが好きなこどもの本棚
「たんけん!本のまち」とは
子育て中の親たちが、新しい本との出会いにつながるような特集や、おすすめしたい子どもの本の感想をご紹介しています
〇〇に夢中なこどもの本棚
子どもたち一人ひとりの『好き』の形が違うように、それぞれの本棚にも子どもが夢中になったものの歴史が表れると思いませんか?
メンバーシップ“ファミリーライブラリー”のメンバーの皆さんと noteで記事を執筆されている皆さんのご協力のもと、いろんなお子さんの『夢中が詰まったこどもの本棚』を集めました。
- 興味の歴史が見える!元素に夢中なこどもの本棚(ミーミー)
- パパ経営者から学んだ『コンサル的絵本読み聞かせ術』(tetoteミウラ -コミュニケーションを考える人-)
- 本好きの息子は宇宙に夢中(おおやまはじめ)
- 数字に夢中なこどもの本棚(村山幸)
- 「生き物」に夢中な5歳の子どもの本棚を紹介するよ〜〜〜!(猪狩はな|教育ライター)
- 今の「好き」に至るまでの読書変遷(かわせみ かせみ)
- 想像好きでマイペースな小学生女子の本棚(笹原ゆう)
- 電車に夢中なこどもの本棚(suzu |すず)
- 恐竜が大好きな子供の本棚(くま)
- 「重松清」に夢中なこどもの本棚(茉叶💫Makana)
- 陸上に夢中な小学生女子の本棚(茉叶💫Makana)
- 外遊びと強い生きものが好きな息子の本棚(きいす)
恐竜に夢中!外遊びと強い生きものが好きな息子の本棚
こんな子です
小さい頃から外遊びが大好き。何時間でも走り回っているタイプです。
恐竜を好きになったことがきっかけで図鑑にハマり、そこから強い生きもの全般が好きになりました。
10歳のいまは“生きもの熱”は落ち着き、サッカーや卓球などのスポーツに熱中している小学生です。
【3歳】ワニが好きになる。
当時、3歳上のお姉ちゃん(娘)がかいけつゾロリが大好きで週イチで図書館通いしていて、息子にも好きに絵本を選ばせていました。
その頃に読んだ「わにわにのおでかけ」「わにわにのおふろ」のシリーズが、いま思えばワニ好きになったきっかけのような気がします。
わにわにのおでかけ
著:小風 さち
イラスト:山口 マオ
出版社:福音館書店
【4~5歳】ワニから恐竜に「好き」が変化する。
乗り物系をすこし、レンジャー系・仮面ライダー系をすこしかじったあと、恐竜に夢中な数年間が幕を開ける。
恐竜に関するものならぬいぐるみでもパズルでもなんでも欲しがり、国立博物館の恐竜コーナーに毎週のように通いたがる息子。
書店に行く度に恐竜の図鑑を欲しがり、各出版社の恐竜図鑑はほとんど全て収集しました。
恐竜 新訂版 (講談社の動く図鑑MOVE)
編集:講談社
監修:小林 快次
出版社:講談社
恐竜の図鑑はどれも一緒なのでは?と思うのですが、同じ恐竜でも図鑑によって載っている情報が違う(全長/強さのバロメーター/特徴など)とのこと。
息子は文字より数字が好きな子で、全長などの数字とイラストを熱心に眺めて鼻息を荒くしていました。
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【6~7歳】図鑑から学習マンガへ。
それまで図鑑一筋だった息子が、図鑑以外の本に興味を示し始めます。
それは、角川まんが科学シリーズの『恐竜キングダム』。
オールカラーで恐竜がたくさん出てきて、かっこいい!強そう!イラストだけでもじゅうぶん楽しめるのが、その頃の息子にちょうど良かったのかなと思います。
恐竜キングダム(1) タイムマシンで古生代へ!? (角川まんが科学シリーズ)
著:レッドコード , アルビー
著・イラスト:エアーチーム
監修:小林 快次
出版社:KADOKAWA
恐竜キングダムにハマったことで、図鑑から学習マンガへと手にとる本の幅が広がった息子。
次にハマったのは、同じく角川まんが科学シリーズの、『どっちが強い!?』です。
ライオンvsトラ、ヘビvsワニ、クジラvsダイオウイカなど、強い生きもの×強い生きものの戦いなんて、うちの息子のために作られた本ではないか!!!というくらい、息子の好みにぴったんこです。夢中にならないハズがない。
息子が特に好きだったのは、サメvsメカジキ。サメ、好きだよね。かっこいいよね。
どっちが強い!? サメvsメカジキ 海の頂上決戦 (角川まんが科学シリーズ)
著:スライウム , メング
著・イラスト:ブラックインクチーム
監修: 新野 大
出版社:KADOKAWA
このシリーズの(息子的)胸アツポイントは、なんといってもパラメータ!!
パワー、知能、攻撃力、防御力、速度を数字で表しているのですが、パラメータの五角形に夢中になり、本を読むだけでなくいろんな生きもののパラメータを自分で描いて遊んでいました。
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あの人と、本のはなし〈2〉ゲスト:播磨貴文さん
『今日からぼくがクッキング 世界一簡単かもしれないレシピ本』『ノラネコぐんだん パンこうじょう』『ダーウィンの「種の起源」:はじめての進化論』など。
プログラミング教育事業やWebサイト/アプリの企画・制作・運営をされている、ハリーさんこと 播磨貴文さんにお子さんと読んでいる本のお話を伺います。
【8~10歳】読む楽しみを覚え、自走する。
ここまで来ると学習まんがとコミック本(漫画)が日常の一部になっていて、恐竜から離れて『学校では教えてくれない大切なこと』シリーズ、『Dr.STONE』、『ケシカスくん』など、自分で好きなものを見つけて読んでいくようになりました。
特にハマったのは、『最強王図鑑』のシリーズ。
【強いもの×強いもの】の戦いという意味では、『どっちが強い!?』と重なるのですが、このシリーズの特徴は、実際には絶対に戦えない相手との架空の戦いを描いているところです。
例えば、『神話最強王図鑑』では、ヤマタノオロチを退治した英雄神 スサノオ と、インドの闘神 インドラ が戦ったりします。
この本でも息子の胸アツポイントであるパラメータが用いられていて、魔力、防御力、抗魔力、生命力、スピードなどが10段階評価されています。
神話最強王図鑑 (最強王図鑑シリーズ)
イラスト:なんばきび
出版社:学研プラス
臨場感たっぷりの実況とイラスト。架空の戦いを大真面目な顔で読む息子。…かわいいですね。
このシリーズは本当に大人気で、『幻獣(モンスター)最強王』『異種最強王』など次々に新刊が発売され、グッズもたくさん出ていました。
強いもの同士の戦いのロマン、みんな好きなんですね。
現在、息子は10歳なのですが、活字はあまり好きではないそうです。
活字の本より、イラストがたくさんの漫画や学習まんがばかり読んでいます。きっと、感覚派なのかなぁと思います。
「マンガばっかり読んでないで、本も読みなさい!」なんてこと、言うつもりは全然ありません。
漫画だってなんだって、自分のペースでページをめくる楽しさとその世界に没頭できることは素晴らしいと思います。
ワニから始まり、恐竜の図鑑をボロボロになるまで読み倒した息子の読書ストーリーでした。
息子にはこれからも好きなものをとことん突き詰めて毎日をパワフルに楽しんでいってもらえたらいいなぁと思ってます。
この記事を書いた人
きいす
本が好きな中学生の娘と、スポーツよ強い生きものが好きな小学生の息子の母。
ウェブサイト『たんけん!本のまち』とメンバーシップ『ファミリーライブラリー』を運営しています。
■note https://note.com/honnnomushiwo/n/nc439b83c5191より転載しています。
この特集は、noteメンバーシップ『ファミリーライブラリー』3周年の特別企画です。
メンバーシップ『ファミリーライブラリー』
『たんけん!本のまち』では、noteメンバーシップの制度を利用して、“子ども本の情報交換“や“子育て中ならではの雑談”を気軽に楽しむことで、子育て家庭 と 家族みんなの本棚(ファミリーライブラリー)が もっと身近になる コミュニティを運営しています。
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